既婚者の恋は不倫に進む?2026年男女400人調査で読むときめきと夫婦愛の実態
結婚していても、配偶者以外の人に心が動くことはある。職場で会う相手が気になったり、何気ないメッセージを待ち遠しく感じたり、家庭では得られない刺激に惹かれたりする。こうした「既婚者の恋」は、必ずしも不倫と同じ意味ではない。心の中に芽生えた感情と、実際に取る行動は分けて考える必要がある。
レゾンデートル株式会社が2026年4月に実施した既婚男女400人の調査では、配偶者以外の異性にときめくことがあると回答した割合は男性54.0%、女性25.5%だった。一方、理想の相手が現れた場合に不倫の可能性があると答えた割合は、男性36.5%、女性13.5%にとどまった。数字が示すのは、ときめきが生まれることと、婚姻関係の外で行動することの間には隔たりがあるという実態だ。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2026年の調査:配偶者以外にときめくことがある人は男性54.0%、女性25.5%。ただし、これは不倫経験率ではない。
- 恋愛感情と行動の違い:理想の相手が現れた場合に不倫の可能性があると答えた人は、男性36.5%、女性13.5%だった。
- 夫婦への愛情:配偶者への恋愛感情が結婚生活に必要だと考える人は、男性66.0%、女性55.0%。他者へのときめきだけで、夫婦の愛情が失われたとは判断できない。
【既婚者の恋とは】ときめきと婚外恋愛を分けて考える
既婚者の恋とは、結婚している人が配偶者以外の相手に恋愛感情や好意を抱くことを指す表現だ。ただし、法律上の統一された定義があるわけではなく、単なる憧れから、互いに恋愛感情を確かめ合う関係、継続的な交際まで、使う人によって意味が異なる。
既婚者の恋愛心理を理解するうえで大切なのは、感情、関係、行動の3段階を区別することだ。
- 感情:相手を魅力的だと感じる、会うとうれしい、もっと話したいと思う。
- 関係:個人的な連絡を続ける、互いの悩みを共有する、恋愛感情を確認し合う。
- 行動:配偶者に隠れて会う、恋人同士のような関係を築く、肉体関係を持つ。
この3段階は必ずしも順番どおりに進むわけではない。好意を自覚していても距離を保つ人がいる一方、本人は友情のつもりでも、相手に期待を持たせるようなやり取りを重ねる場合もある。
「婚外恋愛」という言葉も、必ずしも肉体関係を伴う恋愛だけを指すわけではない。既婚者向けサービスを運営するレゾンデートル株式会社の「ヒールメイト」が公表した2023年の調査では、婚外恋愛を配偶者以外との恋愛関係と定義し、肉体関係の有無を問わず、不倫やセカンドパートナーも含めている。
一方、「不倫」は一般に、婚姻関係にある人が配偶者以外と、婚姻上の信頼や約束を損なう関係を持つことを指す。日常会話では肉体関係を伴う交際を意味することが多いが、法律上の判断は言葉の呼び方だけで決まらない。
つまり、既婚者の恋、婚外恋愛、不倫は完全な同義語ではない。どこまで関係が進んでいるのか、夫婦間でどのような約束があるのか、相手との関係を隠しているのかを踏まえて考える必要がある。

【2026年400人調査】ときめき・不倫意向・夫婦愛の男女差
2026年5月に公表されたレゾンデートル株式会社の「結婚によって“失ったもの”に関する意識調査(第2報)」は、既婚者の恋愛感情を考えるうえで参考になるデータだ。
調査は2026年4月7日から9日まで、全国の20~59歳の既婚男女400人を対象にインターネットで実施された。男女各200人で、男女それぞれ20代、30代、40代、50代から各50人を集めた構成となっている。
主な結果を比較すると、次のようになる。
| 調査項目 | 既婚男性 | 既婚女性 | 読み取れること |
|---|---|---|---|
| 配偶者以外にときめくことがある | 54.0% | 25.5% | 男性が28.5ポイント高い |
| 理想の相手が現れたら不倫の可能性がある | 36.5% | 13.5% | 男性が23.0ポイント高い |
| 結婚生活に配偶者への恋愛感情が必要 | 66.0% | 55.0% | 男女ともに過半数 |
出典:レゾンデートル株式会社「結婚によって“失ったもの”に関する意識調査(第2報)」。各項目は、それぞれの質問に対する肯定的な回答の合計。
注目すべきなのは、ときめきの割合と不倫の可能性の割合が一致していないことだ。男性では、配偶者以外にときめくことがある人が54.0%だったのに対し、理想の相手が現れた場合に不倫の可能性があると答えた人は36.5%だった。女性も、それぞれ25.5%と13.5%で差がある。
ただし、これは各質問への回答割合を比較した結果であり、ときめいた人が実際にどの程度不倫に進んだかを直接示す数字ではない。調査から分かるのは、他者へのときめきを肯定する回答と、不倫の可能性を認める回答には差があるということだ。
もう一つ見逃せないのが、配偶者への恋愛感情の必要性である。男性の66.0%、女性の55.0%が必要だと答えている。配偶者以外の人に惹かれることがあっても、夫婦間の恋愛感情を大切にしたいと考える人は少なくない。
この結果は、「ほかの人にときめいたのだから、配偶者への愛情はもうない」という単純な見方に疑問を投げかける。ただし、他者への恋愛感情と配偶者への愛情が実際にどのように併存しているかは、この調査だけでは断定できない。
また、今回の調査はインターネットによる自己申告であり、400人の回答をそのまま日本の既婚者全体の実態とみなすことはできない。恋愛感情や不倫に関する質問では、回答者の価値観や社会的な望ましさへの意識が回答に影響する可能性もある。数値を読む際には、こうした調査方法の限界も踏まえたい。
【なぜ惹かれる?】配偶者以外にときめく心理と夫婦関係
既婚者が恋に落ちる理由は、夫婦関係への不満だけでは説明できない。相手の魅力、日常生活の変化、自己肯定感、会話の相性など、複数の要因が重なって恋愛感情が生まれることがある。
1.自分を一人の人間として見てもらえる
結婚生活では、家計、家事、育児、仕事、親族との付き合いなど、現実的な役割を担う場面が多い。家庭で「親」「配偶者」「家計を支える人」として見られる時間が長いと、職場や趣味の場で個人として認められることに新鮮さを感じる場合がある。
相手が話をよく聞いてくれる、自分の仕事や考えを評価してくれる、何気ない変化に気づいてくれる。そうした経験が、単なる好感から特別な感情へと変わるきっかけになることもある。
2.日常から離れた刺激や新鮮さがある
長く続く夫婦関係では、相手の行動や生活習慣を予測できるようになる。これは安心感につながる一方、恋愛初期のような緊張感や新鮮さが薄れることもある。
普段の生活では接点のない人との会話や、偶然の出会いが強く印象に残るのは、その新鮮さが影響している可能性がある。ただし、刺激を求める気持ちがあるからといって、すべての人が婚外恋愛を望んでいるわけではない。
2026年5月に公表された既婚女性500人の調査でも、夫婦だけでは満たしにくいものとして「日常から少し離れた刺激やときめき」が34.8%で最多だった。調査対象や質問は異なるため、400人調査と直接比較することはできないが、刺激やときめきが夫婦関係を考える際の一つの論点になっている。
3.夫婦間で満たされない気持ちがある
会話の不足、感謝の言葉の減少、性生活への不満、家事や育児の負担の偏りなど、夫婦間の問題が積み重なると、配偶者以外の人に理解や安心感を求めることがある。
ヒールメイトを運営するレゾンデートル株式会社が2023年に実施した婚外恋愛調査では、配偶者への不満がある人の婚外恋愛経験率は30.9%、不満がない人では15.9%だった。差は15.0ポイントに達している。
ただし、この結果だけで「配偶者への不満が婚外恋愛を引き起こす」と因果関係を断定することはできない。不満があっても婚外恋愛を選ばない人はいるし、夫婦関係に大きな不満がなくても他者に惹かれる人はいる。婚外恋愛の背景は一つではない。
4.相手を理想化しやすい
配偶者とは生活を共にするため、金銭感覚や家事の分担、体調不良時の対応など、現実的な側面も目に入る。一方、婚外の相手とは限られた時間だけ接することが多く、相手の生活上の課題や欠点を知る機会が少ない。
その結果、相手の魅力的な部分だけが印象に残り、実際以上に理想的な人物だと感じることがある。配偶者との日常と、婚外の相手との限られた時間を比べるときには、比較の条件がそろっていないことを意識したい。
既婚者の恋愛心理を考える際は、相手が本当に自分に合う人なのか、それとも普段の生活から離れた時間に魅力を感じているのかを区別することが大切だ。

【脈ありサインの見分け方】好意と社交辞令を混同しない
職場の既婚者から頻繁に連絡が来る、目が合うことが多い、個人的な悩みを打ち明けられる。こうした行動が重なると、相手も自分に恋愛感情を持っているのではないかと気になることがある。
しかし、既婚者の脈ありサインには、独身者の場合と同じように決定的な判定基準はない。親切さや親密さは、友情、仕事上の信頼、社交性から生まれる場合もある。
好意の可能性を考える際に確認したい行動
- 個人的な連絡が継続する:仕事の用件が終わった後も、相手から話題を持ちかけてくる。ただし、連絡頻度だけで恋愛感情とは判断できない。
- 自分のことを知ろうとする:趣味や価値観、休日の過ごし方など、個人的な話題に関心を示す。単なる会話好きの可能性もある。
- 二人で会う機会を求める:集団での交流だけでなく、個人的な食事や外出に誘ってくる。ただし、誘いの目的や状況を見極める必要がある。
- 言葉と行動に一貫性がある:その場限りの褒め言葉ではなく、継続して気遣いや関心を示す。
- 境界線を尊重する:こちらが距離を置いたときに無理に迫らず、相手の事情や意思を尊重する。
これらは相手の関心を考えるための観察ポイントであって、恋愛感情を証明するものではない。特に、視線が合う、返信が早い、服装を褒められるといった単独の行動は、脈ありの根拠としては弱い。
また、既婚者同士の恋愛では、互いに家庭があることから、連絡の仕方や会う時間帯が限定される場合もある。しかし、夜間の連絡や秘密の約束があるからといって、真剣な愛情があるとは限らない。秘密を共有することで、かえって親密さを強く感じてしまう可能性にも注意したい。
既婚者の好意の見分け方で最も重視したいのは、サインの数ではなく、言葉と行動の整合性、相手の意思、そして互いの家庭への配慮だ。相手が既婚者である以上、好意があるかどうかを確かめること自体よりも、関係をどこまで進めるつもりなのかを慎重に考える必要がある。
【不倫との違いとリスク】感情だけでは済まない現実
婚外恋愛と不倫の違いを考えるとき、重要なのは呼び名よりも関係の実態だ。婚外恋愛という言葉が使われていても、配偶者に隠して恋愛関係を続け、夫婦間の信頼を損なっていれば、深刻な問題に発展する可能性がある。
一方、誰かにときめいたり、心の中で憧れを抱いたりしただけで、直ちに不倫と同じ法的評価になるわけではない。感情を持つことと、相手とどのような関係を築くかは分けて考える必要がある。
法律上のリスクも、関係の実態によって異なる。日本の民法第770条第1項第1号は、配偶者の「不貞な行為」を裁判上の離婚原因の一つとして挙げている。また、婚姻関係の平穏を侵害する不貞行為については、状況によって慰謝料をめぐる問題が生じることもある。
ただし、慰謝料や離婚をめぐる法的判断は、単に「婚外恋愛」と呼ばれているかどうかでは決まらない。関係の具体的な内容、当事者が認識していた事情、夫婦関係の状況などが関係する。個別のケースでは弁護士などの専門家に相談することが望ましい。
既婚者の恋愛には、法律以外にも複数のリスクがある。
- 夫婦間の信頼が損なわれる:隠し事や説明の食い違いが発覚すると、恋愛感情の有無とは別に信頼関係が傷つくことがある。
- 家族への影響が生じる:夫婦間の対立が長引けば、子どもの生活環境や家族全体の心理的負担に影響する可能性がある。
- 職場や交友関係に波及する:職場の同僚との関係であれば、周囲との信頼や業務上の協力関係が損なわれる場合もある。
- 感情の負担が増える:相手の返信を待ち続ける、関係を隠す、将来への期待と現実の間で揺れるなど、精神的な負担が大きくなることがある。
- 関係を終わらせにくくなる:秘密の共有や継続的な連絡によって愛着が強まり、関係を見直したいと思っても距離を置きにくくなる場合がある。
「肉体関係がなければ問題はない」「セカンドパートナーと呼べば不倫ではない」と考えるのも早計だ。法的評価と、夫婦間の約束や信頼に関する問題は別々に考えなければならない。
夫婦双方が合意したオープンマリッジのような関係性も、隠れて進める婚外恋愛とは前提が異なる。互いの合意があるか、何を許容するのか、どのような境界線を設けるのかが重要になる。片方だけが合意したつもりになっていたり、相手の意思を確認しないまま関係を進めたりすれば、信頼の問題は残る。

【向き合い方】罪悪感を整理し、行動の境界線を決める
配偶者以外の人にときめくと、うれしさと同時に罪悪感を抱くことがある。「結婚しているのに、こんな気持ちを持っていいのだろうか」「相手のことを考えてしまうのは、配偶者への愛情がなくなったからなのか」と悩む人もいるだろう。
しかし、感情が生まれたことだけで、自分や夫婦関係のすべてを否定する必要はない。重要なのは、その感情が何を意味しているのかを考え、自分の価値観に沿った行動を選ぶことだ。
まず、相手への気持ちを具体的に言葉にしてみる。
「相手そのものに惹かれているのか」「自分を認めてくれることがうれしいのか」「家庭や仕事のストレスから離れたいのか」を整理してみる。複数の気持ちが混在している場合もあるため、すぐに一つの答えを出す必要はない。
次に、夫婦関係で気になっていることがあれば、問題を分けて考える。会話が減っている、家事の負担に偏りがある、感謝を伝える機会が少ないなど、具体的な課題が見えてくる場合もある。配偶者以外の相手に惹かれたことだけを理由に、夫婦関係のすべてを判断しないことが大切だ。
感情が強くなっているときほど、行動の境界線を先に決めておきたい。
- 相手との連絡を必要以上に増やさない。
- 配偶者に隠して会うことや、説明できない約束を重ねることを避ける。
- 相手が自分に恋愛感情を持っていると決めつけず、相手の意思と立場を尊重する。
- 家庭や仕事に支障が出ているなら、連絡や接触の頻度を見直す。
- 夫婦関係を続けるかどうかという問題と、別の相手への恋愛感情を切り離して考える。
罪悪感は、必ずしも「感情そのものが間違っている」という証拠ではない。一方で、自分が大切にしている約束や価値観と、現在の行動が食い違っていることを知らせるサインになる場合もある。
そのため、罪悪感を無理に消そうとするよりも、何に引っかかっているのかを具体的に確認するほうがよい。相手に惹かれていることなのか、配偶者に隠していることなのか、関係を続けることで誰かを傷つける可能性なのか。問題の所在によって、取るべき対応は変わる。
もし夫婦関係に大きな問題があるなら、婚外の相手との関係を進める前に、配偶者との話し合いや夫婦カウンセリングなどを検討する方法もある。結婚を続けるかどうか迷っている場合も、別の相手との恋愛を判断の代わりにせず、現在の婚姻関係について独立して考えることが望ましい。
向き合い方の判断基準は、相手への気持ちの強さだけではない。自分の行動を説明できるか、相手の意思を尊重しているか、家族や周囲にどのような影響が及ぶかを考えたうえで選択できるかが重要になる。
【既婚者恋】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:既婚者が配偶者以外にときめくのは普通ですか?
A1:恋愛感情や好意が生まれることはあり得る。2026年の既婚男女400人調査でも、配偶者以外にときめくことがあると回答した人は男性54.0%、女性25.5%だった。ただし、この数字はすべての既婚者に当てはまるわけではなく、ときめきが不倫につながることを意味するものでもない。
Q2:既婚者が自分に好意を持っているか、どう見分ければよいですか?
A2:個人的な連絡が継続する、二人で会いたがる、個人的な話題への関心が強いといった行動は、関心を考える手がかりにはなる。ただし、単独の行動だけで恋愛感情を断定することはできない。相手が既婚者であることを踏まえ、言葉と行動の一貫性や互いの境界線を尊重しているかを確認したい。
Q3:既婚者の恋と不倫は何が違いますか?
A3:「既婚者の恋」は配偶者以外に抱く感情を含む広い表現で、「不倫」は一般に婚姻関係の外で配偶者との信頼を損なう関係を指す。恋愛感情を持っただけの状態と、実際に関係を築くことは区別する必要がある。法的な評価は呼び名ではなく、具体的な関係や状況によって判断される。
まとめ:既婚者の恋は感情と行動を分けて考える
2026年の既婚男女400人調査では、配偶者以外にときめくことがある人は男性54.0%、女性25.5%だった。一方、理想の相手が現れた場合に不倫の可能性があると答えた人は男性36.5%、女性13.5%であり、他者へのときめきと行動の意向には違いが見られた。また、配偶者への恋愛感情が結婚生活に必要だと考える人は男女ともに過半数を占めた。
これらの数字から、既婚者の恋を単純に「夫婦への愛情が失われた証拠」と捉えることはできない。相手に惹かれる理由には、新鮮さや承認欲求、夫婦間の課題など、さまざまな要因が関係している可能性がある。
一方、感情が生まれることと、その感情をどのような行動に移すかは別の問題だ。婚外恋愛と不倫の違いを考える際にも、関係の呼び方だけで安心するのではなく、夫婦間の約束、相手の意思、法律上のリスク、家族への影響を具体的に確認する必要がある。
既婚者の恋に向き合ううえで大切なのは、ときめきを否定することでも、感情を理由に行動を正当化することでもない。自分が何に惹かれているのかを理解し、守りたいものと譲れない境界線を明確にすること。そのうえで、夫婦関係をどう築き直すのか、今後どのような選択をするのかを考えることが、後悔を減らすための出発点になる。
主な参照資料:レゾンデートル株式会社「結婚によって“失ったもの”に関する意識調査(第2報)」、ヒールメイト「婚外恋愛に関する実態調査 第1報」、2026年の既婚女性500人を対象としたオープンマリッジ意識調査、e-Gov法令検索「民法」。
(出典: 既婚 者 恋(Yahoo!ニュース))