はっぱふみふみの意味と由来は?大橋巨泉の1969年CMと2026年最新情報を徹底解説
「はっぱふみふみ」と聞いて、何を思い浮かべるだろうか。意味があるようで、よく考えると意味が分からない。それなのに、一度耳にすると忘れにくい。この不思議なフレーズを世に広めたのが、1969年に放送されたパイロットの万年筆「エリートS」のテレビCMだ。出演したのは、テレビ司会者として知られた大橋巨泉。独特の語り口とナンセンスな言葉遊びが話題を呼び、昭和のテレビCMを象徴するコピーとして語り継がれてきた。
興味深いのは、単に奇妙な言葉が流行しただけではないことだ。パイロットの公式資料、放送ライブラリーの作品記録、国立国会図書館のレファレンス協同データベースに掲載された図書館の調査事例、広告専門誌『ブレーン』の証言を照らし合わせると、商品の特徴とフレーズの関係、アドリブ誕生説、当時のテレビ広告が持っていた表現力が見えてくる。さらに2026年には、後継モデル「エリート95S」に新色が登場。半世紀以上前のCMと現在の商品が、再びつながっている。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 意味:「はっぱふみふみ」は一般的な慣用句ではなく、音のリズムや言葉遊びを生かしたCMフレーズ。文章や筆記を連想させる表現でもある。
- 由来:1969年のパイロット「エリートS」のCMで大橋巨泉が使用。広告関係者の回顧談や図書館の調査記録から、アドリブとジャズのリズムが関係した経緯をたどれる。
- 2026年の最新情報:後継モデル「エリート95S」は、2026年9月のパイロット公式発表で新色4色が案内され、同年10月の発売予定とされた。
【意味を先に整理】「はっぱふみふみ」は何を表しているのか?
「はっぱふみふみ」の意味を理解するうえで、最初に押さえたいのは、これが辞書に載るような一般的な熟語や慣用句ではないという点だ。草の葉を踏む動作を表す言葉として解釈するのではなく、CMの中で生まれた独特の言葉遊びとして捉えるのが自然である。
パイロットの公式資料は、当時のCMについて「はっぱふみふみ」や「短びのキャプリてとれば」といった不思議な言葉が若者に受けたと紹介している。つまり、意味を一つずつ説明して理解させるよりも、耳に残る音と大橋巨泉の語り口で印象づけることに成功した表現だった。
一方、国立国会図書館のレファレンス協同データベースには、牛久市立中央図書館が2021年10月14日に作成した調査事例が掲載されている。この回答では、CMのフレーズに含まれる言葉を、次のように説明している。
- 「みじかび」:「短い」を連想させる表現。
- 「キャプリキ」:万年筆のキャップを指す言葉遊び。
- 「かきすら」:「書く」を連想させる表現。
- 「ふみふみ」:「文」、すなわち文章を連想させる表現。
この説明から分かるのは、フレーズ全体が完全に無関係な音の羅列だったわけではないということだ。言葉の一部には、短さ、キャップ、書くこと、文章といった筆記に関係する要素が織り込まれている。ただし、各語の説明を組み合わせても、普通の日本語の文章にそのまま翻訳できるわけではない。
検索でよく見かける「みじかびのきゃぷりきとればすぎちょびれ」という表記も、当時のCMのセリフを音で捉えたものだ。資料によって「キャプリキ」「キャップリキ」など表記に揺れがあるため、文字列を完全に固定された正式な文章と考えるより、音の響きとリズムを重視したコピーとして理解したい。
また、「はっぱ」という音だけを切り取って、植物や特定の隠語を意味すると決めつけるのも適切ではない。少なくともパイロットの公式な製品史が前面に出しているのは、万年筆の携帯性や筆記のしやすさと、CMの印象的な言葉遊びである。

【誰が言った?】大橋巨泉と1969年の昭和テレビCM
「はっぱふみふみ」を言った人物は、テレビ司会者、タレントとして活躍した大橋巨泉だ。パイロットのショートタイプ万年筆「エリートS」のテレビCMに出演し、独特の語り口で不思議なフレーズを披露した。
制作年やスタッフを確認するうえで重要な一次資料が、公益財団法人放送番組センターの「放送ライブラリー」に登録されたCM作品情報だ。作品名は「パイロットエリートS『ハッパふみふみ』」。登録情報では、制作年は1969年、映像の長さは30秒、広告主はパイロット、広告会社は電通、制作会社は日本天然色映画とされている。
スタッフ欄には、プランナーとして滝島英男、椙山三太、大橋巨泉の名前が並ぶ。つまり、大橋巨泉は単に完成したCMに出演しただけでなく、作品の企画担当者の一人としても記録されている。CMの表現を理解するうえで、この点は見逃せない。
同作品は、第9回ACC CMフェスティバルで金賞を受賞し、後にCM殿堂入りも果たしている。放送ライブラリーの記録は、懐かしい広告というだけでなく、広告史の中で評価された作品であることを裏付けている。
なお、ここで区別しておきたいのが、商品の発売年とCMの制作年だ。パイロットの公式資料によると、「エリートS」が発売されたのは1968年。大橋巨泉が出演した「はっぱふみふみ」のCMは1969年である。商品が先に登場し、その翌年に印象的なテレビ広告によって大きな話題を集めたという順序になる。
また、放送ライブラリーに登録された作品の尺は30秒だ。回顧記事や個人の記憶では短いスポットCMとして語られることもあるが、作品の長さを示す際には、保存記録に登録されたバージョンを区別しておく必要がある。
【年表で確認】エリートSから2026年の新色発売まで
「はっぱふみふみ」の由来を理解するには、フレーズ単独の流行だけでなく、商品の歴史と広告の評価を時系列で見ることが有効だ。パイロットの公式資料、放送ライブラリーの作品記録、同社の新製品発表を整理すると、次のようになる。
| 時期 | 出来事 | 確認できるポイント |
|---|---|---|
| 1968年(昭和43年) | 万年筆「エリートS」発売 | 大型18金ペンを備えたショートタイプ。携帯性と使いやすさを特徴とした。 |
| 1969年(昭和44年) | 大橋巨泉出演のテレビCMを制作 | 「ハッパふみふみ」の作品記録が放送ライブラリーに残る。登録尺は30秒。 |
| 1970年(昭和45年) | 大阪万博の記念タイムカプセルに収納 | パイロットの公式資料によると、エリートSがEXPO'70を記念したタイムカプセルに収められた。 |
| 2013年 | 「エリート95S」を発売 | 1974年の2代目エリートをベースに、エリートSの系譜を受け継ぐモデルとして復刻。 |
| 2026年9月 | エリート95Sの新色を発表 | パイロットが新色3色と数量限定色1色を発表。発売時期は同年10月と案内された。 |
この年表で注目したいのは、1969年のCMだけが独立して残っているのではなく、商品の歴史と結びついて現在まで継承されていることだ。パイロットの100周年記念サイトは、エリートSの発売、CMの反響、万博のタイムカプセルへの収納、そして後継モデルのエリート95Sを一連の歴史として紹介している。
とりわけ、1970年のタイムカプセルへの収納は象徴的だ。エリートSは当時の販売商品であると同時に、後世に残す記念品としても扱われた。広告の記憶と製品そのものの歴史が、別々ではなく一緒に保存されてきたことが分かる。

【アドリブ誕生秘話】なぜ意味不明のフレーズが生まれたのか
「はっぱふみふみ」の元ネタを調べると、しばしば登場するのが「大橋巨泉のアドリブで生まれた」という説だ。この説明を考えるうえで参考になるのが、広告専門誌『ブレーン』が2018年10月に公開した、広告クリエイター小田桐昭へのインタビューである。
小田桐は同CMを、テレビならではのコミュニケーションを試みた作品として振り返っている。その証言では、不思議なセリフは大橋巨泉のアドリブであり、音楽業界の人たちに通じる隠語のような要素もあったと説明されている。
ここで重要なのは、アドリブ説が単なるネット上の伝聞だけではなく、広告制作に携わった関係者の回顧談として紹介されていることだ。一方、放送ライブラリーの作品情報は制作年、スタッフ、受賞歴などを記録した資料であり、撮影現場でどの言葉がどの瞬間に生まれたかという詳細までは記載していない。したがって、制作記録で確認できる事実と、関係者の証言による誕生秘話は、分けて読む必要がある。
もう一つ、興味深い説明を掲載しているのが、牛久市立中央図書館のレファレンス事例だ。同館の回答では、このフレーズを俳句の五・七・五とジャズのアドリブ、リズムを組み合わせたものとして説明している。
さらに同事例では、ピアノ奏者の八城一夫が好んでいたという「ハッパラメッポのイヒリンゲン」という言葉が、「ハッパふみふみ」の「ハッパ」に結びついたという説明も紹介されている。これは、図書館の調査回答を通じて伝えられた由来の一つだ。
つまり、アドリブ説とジャズ由来の説明は、音のリズムや即興性という点でつながっている。ただし、両者を一つの確定した制作記録と同一視することはできない。パイロットの公式製品史が明らかにしているのは、CMの反響と商品との関係であり、個々の言葉が生まれた瞬間の詳しい経緯は、広告関係者の回顧談や図書館の調査事例から読み解く領域に属する。
こうした複数の説明を踏まえると、「はっぱふみふみ」の真相は、完全に意味のない音を偶然並べただけという単純なものではない。商品に関係する言葉の断片、ジャズ的なリズム、出演者の語り口が組み合わさり、意味を考えたくなる不思議なフレーズが成立したと理解するのが妥当だ。
【なぜ売れた?】ナンセンスな言葉と万年筆の機能を結びつけた広告戦略
「はっぱふみふみ」がCM史に残った理由は、言葉の面白さだけでは説明しきれない。もう一つの柱が、宣伝対象となった万年筆「エリートS」の製品設計だ。
パイロットの公式資料によると、エリートSは1968年発売のショートタイプ万年筆で、アルミキャップ、大型18金ペン、カートリッジ式インキ供給方式などを備えていた。持ち運びやすい短い本体と、キャップを外せばすぐに書き始められる使い勝手が大きな特徴だった。
CMの「みじかびのきゃぷりきとればすぎちょびれ」というフレーズには、短さやキャップを連想させる音が含まれている。後半の「かきすら」「ふみふみ」も、書くことや文章を思わせる。普通の説明文に置き換えれば、商品が持つ携帯性や筆記の手軽さを伝えるための要素が、ナンセンスな言葉の中に散りばめられていたわけだ。
もちろん、フレーズ全体を逐語訳して「これが正式な商品説明だ」と断定することはできない。しかし、商品の機能とまったく無関係な言葉だったと考えるのも、公式資料が示す製品の特徴や図書館の調査回答とは合わない。
パイロットの公式製品史は、エリートSが若い世代を中心に大ヒットしたと説明している。『ブレーン』の小田桐昭へのインタビューでも、CMの面白さが商品の売り上げにつながったという見方が示されている。これらの資料を合わせると、広告の強い印象と製品の魅力が相互に作用したことがうかがえる。
広告表現の観点から見れば、このCMの巧みさは、商品の特徴を正確な説明文だけで伝えようとしなかった点にある。テレビでは、言葉の意味だけでなく、声の調子、間、リズム、出演者の表情や存在感も情報になる。視聴者が思わず口に出したくなるフレーズを作り、その記憶を商品名へつなげることができれば、広告は単なる機能説明を超える。
また、放送ライブラリーの記録にあるACC CMフェスティバルの金賞とCM殿堂入りは、この作品が後年の広告史でも評価されたことを示す。単に懐かしい言葉が流行したというだけではなく、テレビという媒体の特性を生かした広告表現として、歴史的な位置づけを得ているのである。
なお、「はっぱふみふみが流行語になった」という表現は、当時の若者に受け、広く知られたフレーズだったという意味で理解するのが適切だ。現在の「新語・流行語大賞」のような賞を受賞したという意味ではない。CMの反響と、特定の流行語賞の受賞歴は区別しておきたい。
【2026年最新】エリート95Sの復刻と新色、そしてプロの結論
「はっぱふみふみ」の話は、昭和の懐かしいCMを振り返るだけでは終わらない。パイロットは2013年6月、「エリート95S」を発売した。公式発表によると、これは1968年発売のエリートSの系譜を受け継ぎ、1974年に登場した2代目モデルの設計をベースに復刻した万年筆だ。
現在のエリート95Sも、携帯性を重視したショートサイズを特徴とする。パイロットの製品情報では、収納時の全長は119ミリ。短い本体は胸ポケットに収まりやすく、筆記時にはキャップを後部に装着することで、持ちやすい長さになる。ペン先には14金を採用し、カートリッジとコンバーターの両方に対応している。
さらに2026年9月9日、パイロットはエリート95Sの新色発売を発表した。新たに案内されたのは「ほおずき」「ふじ」「さくら」の3色と、数量限定の「藍」。発売時期は2026年10月で、希望小売価格は税込3万3,000円、税抜3万円とされている。これは2026年10月23日時点で確認できる公式発表の内容だ。
新色のコンセプトは「小さなページに、ゆたかなひとときを」。かつてのエリートSが、携帯しやすい設計と大橋巨泉のCMによって若い世代の支持を集めたことを踏まえると、現行モデルにも持ち運びやすさという基本思想が受け継がれていることが分かる。
ただし、2026年の新色発売と、1969年の「はっぱふみふみ」CMは、同じ出来事ではない。現在のエリート95Sは、エリートSの系譜を引き継いだ製品であり、2026年の新色発表はその現行シリーズに関する新しい動きだ。CMの歴史と製品の最新情報を混同せずに捉えることが大切である。
【プロの結論】「はっぱふみふみ」の価値は、意味不明な言葉を面白がるだけでは捉えきれない。第一に、短い本体やキャップを外してすぐ書けるという商品の特徴が、言葉遊びの中に織り込まれていた。第二に、大橋巨泉の語り口とジャズ的なリズムが、意味をすべて理解しなくても楽しめる表現を生んだ。第三に、テレビCMという媒体が、文字だけでは成立しにくいナンセンスな表現を広く届けた。
商品を売る広告でありながら、視聴者に言葉そのものを記憶させたことが、このCMの強さだった。フレーズを聞いて「何を言っているのだろう」と考える行為そのものが、広告への接触を長くする。しかも、調べてみると商品と無関係な言葉ではなく、筆記具の特徴につながる手がかりが見つかる。この二重構造こそが、半世紀以上たった今も由来を調べたくなる理由だ。
昭和のテレビCMを研究したい人にとっては、放送ライブラリーの作品記録と広告関係者の証言を照らし合わせることが有効だ。一方、エリート95Sを購入したい人は、懐かしいCMの印象だけで決めるのではなく、14金ペン先、携帯性、ペン種、価格といった現行モデルの仕様を確認したい。歴史的な広告の評価と、現在の商品を選ぶ判断基準は、分けて考えるのが賢明である。
【はっぱふみふみ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:「はっぱふみふみ」は何の意味ですか?
A1:一般的な慣用句ではなく、1969年のパイロット「エリートS」のCMで使われた言葉遊びです。図書館の調査事例では、「みじかび」「キャプリキ」「かきすら」「ふみふみ」に、短い、キャップ、書く、文章といった意味や連想があると説明されています。ただし、フレーズ全体に一つの正式な逐語訳があるわけではありません。
Q2:「はっぱふみふみ」は誰が言ったのですか?
A2:大橋巨泉です。1969年制作のパイロット「エリートS」のテレビCMに出演しました。放送ライブラリーの記録では、広告会社は電通、制作会社は日本天然色映画で、大橋巨泉自身もプランナーとして記載されています。
Q3:「はっぱふみふみ」はアドリブで生まれたのですか?
A3:広告専門誌『ブレーン』の小田桐昭へのインタビューでは、大橋巨泉のアドリブだったと説明されています。また、牛久市立中央図書館のレファレンス事例は、俳句の五・七・五とジャズのアドリブ、リズムを結びつけた説明を紹介しています。制作現場の細部を記した公式記録とは異なる資料ですが、アドリブ説を理解するうえで参考になります。
Q4:「みじかびのきゃぷりきとればすぎちょびれ」は何を意味しますか?
A4:「短い」「キャップ」「書く」「文章」といった筆記に関係する言葉を連想させる、音のリズムを重視した表現です。パイロットの公式資料が説明するエリートSの特徴は、携帯しやすいショートタイプで、キャップを外せばすぐ書き始められることでした。ただし、フレーズ全体を普通の日本語に置き換える確定した訳があるわけではありません。
Q5:「はっぱふみふみ」はいつのCMですか?
A5:1969年(昭和44年)制作です。エリートSそのものは前年の1968年に発売されました。放送ライブラリーに登録されたCMは30秒で、第9回ACC CMフェスティバル金賞の受賞歴とCM殿堂入りの記録があります。
Q6:2026年現在、「エリート95S」は販売されていますか?
A6:パイロットの公式製品情報に掲載されており、エリートSの系譜を受け継ぐ現行モデルとして案内されています。2026年9月の公式発表では、「ほおずき」「ふじ」「さくら」と数量限定の「藍」の4色が追加され、同年10月に発売する予定とされました。希望小売価格は税込3万3,000円です。購入時には最新の店頭在庫や取り扱い状況を確認してください。
まとめ:はっぱふみふみの真相は、言葉遊びと商品設計の融合にある
「はっぱふみふみ」は、大橋巨泉が出演した1969年のパイロット「エリートS」のCMから広まった、昭和を代表する印象的なフレーズだ。意味の分かりにくさそのものが魅力になった一方、言葉の断片には短さ、キャップ、書くこと、文章といった筆記具に関係する要素が含まれていた。
アドリブ誕生説については、広告関係者の回顧談や図書館の調査事例が手がかりになる。放送ライブラリーの作品記録は、1969年制作という基本情報やスタッフ、受賞歴を確認するうえで重要だ。パイロットの公式資料を合わせて読むと、CMの面白さだけでなく、エリートSの商品特性と広告表現の関係も理解できる。
そして2026年には、後継モデルのエリート95Sに新色が加わった。昔のフレーズを懐かしむだけでなく、商品の設計思想が現在までどのように受け継がれているかを見ると、「はっぱふみふみ」が長く記憶される理由はさらに明確になる。意味不明に聞こえる言葉の裏に、商品を印象づける仕掛けがあった。それこそが、このCMの真相であり、今なお語り継がれる理由なのだ。 (出典: は っ ぱふみふみ(Yahoo!ニュース))