世界陸上の400mリレーは何メートル?4×100mと4×400mの違い・日程・結果を徹底解説
世界陸上の「400mリレー」は、一般的に4人が100mずつ走る4×100mリレーを指します。一方、4人が400mずつ走る4×400mリレーは、合計距離が1600mになる別の種目です。どちらもバトンをつなぐリレー競技ですが、走る距離やバトンパスの方法、レース展開には大きな違いがあります。
2025年9月13日から21日に東京で開催された世界陸上では、男子4×100mリレーで日本が6位に入賞しました。2026年10月現在、次回の世界陸上競技選手権大会は2027年9月10日から19日まで北京で開催される予定です。ここでは、東京大会の公式結果、日本代表のメンバー、歴代記録、競技ルールを整理し、次の大会で注目したいポイントまで解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 種目の違い:一般に「400mリレー」は4×100mリレーを指し、4×400mリレーは合計1600mを走る種目です。
- 最新の世界陸上結果:2025年東京大会の男子4×100mリレーで、日本は38秒35の6位。優勝は米国の37秒29でした。
- 次回大会:世界陸上北京大会は2027年9月10日から19日まで開催予定。リレーの個別日程は大会公式の競技スケジュールで確認するのが確実です。
【まず疑問を解決】世界陸上の400mリレーは4×100m?4×400mとの違い
「400mリレー」という呼び方で混乱しやすいのは、400mがチーム全体の距離なのか、1人が走る距離なのかが分かりにくいためです。陸上競技の正式な種目名では、走者の人数と1人あたりの距離を「4×100m」「4×400m」のように表します。
つまり、4×100mリレーは100m走の選手4人がバトンをつなぎ、トラック1周に相当する400mを走る競技です。4×400mリレーは400m走の選手4人が走り、トラック4周に相当する1600mを競います。「1600mリレー」という呼び方も、4×400mリレーを理解するうえで役立ちます。
両種目の主な違いを整理すると、次のとおりです。
| 比較項目 | 4×100mリレー | 4×400mリレー |
|---|---|---|
| チーム全体の距離 | 400m | 1600m |
| 1人あたりの距離 | 100m | 400m |
| 走者の人数 | 4人 | 4人 |
| 主な見どころ | 加速、最高速度、バトンパスの精度 | 持久力、ペース配分、走順、接戦での競り合い |
| バトンの受け渡し区間(2026年規則) | 30m | 20m |
| 2025年世界陸上男子の優勝 | 米国・37秒29 | ボツワナ・2分57秒76 |
| 2025年世界陸上女子の優勝 | 米国・41秒75 | 米国・3分16秒61 |
| 男子の世界記録 | 36秒84(ジャマイカ、2012年) | 2分54秒29(米国、1993年) |
| 女子の世界記録 | 40秒82(米国、2012年) | 3分15秒17(旧ソ連、1988年) |
記録はWorld Athleticsの公式記録・大会結果に基づきます。2025年の女子4×400mリレーでは、米国が3分16秒61で優勝し、大会記録を更新しました。
テレビの番組表や大会日程で種目を見分けるなら、「4×100m」と書かれていれば400mリレー、「4×400m」と書かれていれば1600mリレーと覚えると間違いにくくなります。なお、「400mリレー」は正式な競技名というより、4×100mリレーを指す一般的な呼び方として理解するのが適切です。

【日程・結果】世界陸上のリレー予選と決勝はいつ?東京2025を振り返る
世界陸上のリレー競技は、種目や性別によって予選・決勝の実施日時が異なります。2025年の東京大会は9月13日から21日まで国立競技場で開催され、男子4×100mリレーの予選は9月20日、決勝は9月21日に行われました。
World Athleticsの公式結果による男子4×100mリレー決勝の順位は、次のとおりです。
- 1位:米国 37秒29
- 2位:カナダ 37秒55
- 3位:オランダ 37秒81
- 4位:ガーナ 37秒93
- 5位:ドイツ 38秒29
- 6位:日本 38秒35
- 7位:フランス 38秒58
日本は予選で38秒07を記録し、2組3着で決勝に進出しました。決勝では38秒35で6位となり、メダルには届きませんでした。予選から決勝まで進んだことに加え、世界の強豪と競い合ったレースとして、次の代表チームを考える際にも参考になる結果です。
女子4×100mリレーでは、米国が41秒75で優勝し、ジャマイカが41秒79で2位、ドイツが41秒87で3位に入りました。4×400mリレーでは男子がボツワナの2分57秒76、女子が米国の3分16秒61で、それぞれ優勝しています。
ここで注意したいのは、世界陸上の「リレー」は4×100mだけではないという点です。男子・女子の4×100mと4×400mのほか、開催大会によっては男女混合リレーも実施されます。速報を見る際には、種目名と性別を確認してから結果を比較することが大切です。
【日本代表メンバー】男子4×100mリレーの出場選手と注目ポイント
2025年東京大会の男子4×100mリレー決勝で日本代表として走ったのは、小池祐貴、栁田大輝、桐生祥秀、鵜沢飛羽の4選手です。いずれも短距離種目で実績を持つ選手で、個人の走力だけでなく、4人が連携してバトンをつなぐ技術が問われました。
リレーのメンバーは、個人種目の100m代表と必ずしも一致するわけではありません。日本陸上競技連盟は大会前の選考情報で、男子4×100mリレーに向けた候補選手として、桐生祥秀、守祐陽、サニブラウン・アブデル・ハキーム、小池祐貴、栁田大輝らを含む選手を挙げていました。実際の出走メンバーや走順は、予選と決勝で変わる場合があります。
日本代表のリレーを観戦する際には、選手個人の100m自己ベストだけでなく、次の3点に注目するとレースを深く楽しめます。
- スタートから第1走者の加速:スタートダッシュで勢いをつくり、次の走者につなげられるか。
- バトンパスの精度:受け手が加速しながら、失速を抑えてバトンを受け取れるか。
- アンカーの勝負強さ:最後の直線で前のチームとの差を詰められるか、リードを守れるか。
日本男子4×100mリレーは、過去にも世界大会で存在感を示してきました。日本陸上競技連盟の大会関連資料では、2017年ロンドン大会と2019年ドーハ大会で銅メダルを獲得した実績が紹介されています。特に2019年ドーハ大会の37秒43は、日本の男子4×100mリレーの日本記録です。
一方、2025年東京大会では決勝6位という結果でした。過去のメダル実績があるからといって、次の大会でも同じ順位が保証されるわけではありません。代表候補の100mの調子、メンバーの組み合わせ、バトンパスの完成度を総合して見ることが、日本代表の戦力を判断するうえで重要です。

【ルールと仕組み】バトンパスで失格になる条件をわかりやすく解説
4×100mリレーは、単純に4人の100m走の記録を合計すれば勝てる競技ではありません。走者がバトンを受け渡すタイミングと位置が厳格に定められており、わずかなミスが順位を左右します。
World Athleticsの2026年版競技規則では、4×100mリレーのバトン受け渡し区間は30m、4×400mリレーでは20mです。以前の解説資料には4×100mの受け渡し区間を20mと記したものもあるため、古い情報を読む際には注意が必要です。
バトンパスで特に気をつけたいルールは、次のとおりです。
- 受け渡し区間の外でバトンを渡さない:規定の区間外で受け渡しが完了すると失格の対象になります。
- 受け手が区間に入る前にバトンに触れない:バトンが受け渡し区間に入る前に受け手が触れた場合、失格となる可能性があります。
- 他チームの走者を妨害しない:走路を外れて相手を妨害したり、競技上の不当な利益を得たりすれば、失格につながる場合があります。
- バトンを落とした場合は適切に拾い直す:落としただけで必ず即失格になるわけではありません。ただし、拾い直す際にも規則を守り、他の走者を妨害しないことが必要です。
また、4×100mリレーでは各チームの走者が定められたレーンを走ります。バトンを受け取る選手は、前の走者が近づいてきたタイミングで加速を始め、受け渡し区間の中でバトンを受け取ります。受け手が早く走り始めすぎても、バトンに触れる位置が規定から外れれば失格の危険があります。
観戦時には、バトンを受け取る選手が手を後ろに伸ばす動作や、前の走者が合図を送る場面にも注目してください。受け手が十分に加速し、渡し手が適切な位置でバトンを差し出せれば、スムーズな受け渡しにつながります。
4×400mリレーでは走る距離が長く、選手同士が接近した状態でバトンを受け渡す場面も増えます。特に第2走者以降は、他チームとの位置関係や走路の取り方がレース展開に影響します。4×100mと同じリレー競技でも、見どころや戦術は異なります。
【世界記録・歴代成績】4×100mリレーと4×400mリレーの記録を比較
世界記録を見ると、4×100mリレーでは一瞬の加速とバトンパスが、4×400mリレーではスピードを維持する力と走者間の連携が、それぞれ記録を左右することが分かります。
World Athleticsの公式記録によると、男子4×100mリレーの世界記録は36秒84です。ジャマイカが2012年8月11日のロンドン五輪で記録しました。女子の世界記録は米国が2012年8月10日に記録した40秒82です。
4×400mリレーでは、男子の世界記録は米国の2分54秒29で、1993年8月22日にドイツのシュトゥットガルトで記録されました。女子の世界記録は旧ソ連の3分15秒17で、1988年10月1日のソウル五輪で生まれています。
日本の男子4×100mリレーは、2019年のドーハ大会で37秒43の日本記録を樹立しました。世界記録の36秒84との差は0秒59です。短距離のリレーでは、この差を縮めるために各走者の走力を高めるだけでなく、バトンを渡す際の速度のロスを抑えることが欠かせません。
世界記録と大会記録は同じ意味ではありません。世界記録は世界で公認された最高記録を指し、大会記録はその大会の歴史の中で最も優れた記録を指します。2025年東京大会の女子4×400mリレーで米国が出した3分16秒61は大会記録ですが、女子4×400mリレーの世界記録3分15秒17を上回ったわけではありません。
また、2026年5月2日・3日にボツワナのハボローネで開催されたワールドリレーは、世界陸上競技選手権大会とは別の国際大会です。同大会の男子4×100mリレーでは米国が37秒43で優勝し、南アフリカが37秒49で2位に入りました。2026年のチームの状態を把握する参考になりますが、この大会の順位をそのまま2027年の世界陸上の順位予測に置き換えることはできません。

【プロの結論】2027年の世界陸上リレーは日程・選手・記録をセットで確認
2026年10月現在、次回の世界陸上競技選手権大会は北京大会です。World Athleticsの公式発表では、開催期間は2027年9月10日から19日までとされています。ただし、男子・女子の4×100mリレーや4×400mリレーが具体的に何日の何時から実施されるかは、個別の競技スケジュールで確認する必要があります。
大会日程を調べるときは、次の順番で情報を確認すると、予選と決勝を取り違えにくくなります。
- 1. 大会全体の日程:世界陸上の開催期間を確認する。
- 2. 種目別の競技日程:4×100mか4×400mか、男子か女子かを確認する。
- 3. 予選・決勝の区分:予選の通過順位や記録と、決勝の最終順位を分けて見る。
- 4. 代表メンバーと走順:大会直前の代表発表と、各ラウンドの正式な出走リストを確認する。
- 5. 公式結果と記録:速報値だけでなく、確定した順位や記録をチェックする。
予選では、組の上位で決勝に進むケースと、全組を通じた記録上位で進出するケースがあります。2025年東京大会の男子4×100mリレーも、各組の上位3チームと、そのほかの記録上位2チームが決勝に進む方式でした。単に予選の着順だけを見ると、どのチームが決勝に進むのかを正確に判断できないことがあります。
日本代表を応援するなら、100mの個人記録だけでなく、リレー候補選手の直近の走り、バトンパスの安定性、チームとしての記録を確認するのがおすすめです。個人種目の優勝候補が必ずしもリレーで勝つとは限らず、チームとしての完成度が最終結果を大きく左右します。
【世界陸上400mリレー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:世界陸上の400mリレーは4×100mリレーのことですか?
A1:一般的にはそうです。4人が100mずつ走り、合計400mを競います。正式な種目名は4×100mリレーです。
Q2:4×400mリレーと1600mリレーは同じ競技ですか?
A2:はい。4人がそれぞれ400mを走るため、合計距離は1600mです。4×100mリレーよりも1人あたりの走行距離が長く、ペース配分や持久力も重要になります。
Q3:次の世界陸上のリレーはいつ開催されますか?
A3:次回の世界陸上競技選手権大会は2027年9月10日から19日まで北京で開催予定です。リレー種目の正確な日時は、大会公式の競技スケジュールで確認してください。
Q4:日本の男子4×100mリレーの日本記録は何秒ですか?
A4:日本記録は37秒43です。2019年ドーハ世界陸上で記録され、日本は同大会で銅メダルを獲得しました。
Q5:バトンを落とすと必ず失格になりますか?
A5:落としただけで必ず失格になるわけではありません。ただし、拾い直し方や走路、他チームへの妨害などに関する規則を守る必要があります。受け渡し区間の外でバトンを渡すことも失格の対象です。
まとめ:世界陸上のリレーは距離・日程・日本代表の3点で見分ける
世界陸上で「400mリレー」と呼ばれる競技は、通常、4人が100mずつ走る4×100mリレーです。4×400mリレーは合計1600mを走る別の種目で、バトンパスの規則やレースの組み立てにも違いがあります。
2025年東京大会では、男子4×100mリレーで日本が38秒35の6位に入り、米国が37秒29で優勝しました。日本は2019年に37秒43の日本記録を樹立しており、過去の実績と最新のチーム状況を併せて見ることが、今後の戦力を理解する手掛かりになります。
2027年北京大会を観戦する際は、まず種目名で4×100mと4×400mを区別し、予選・決勝の日程と代表メンバーを確認しましょう。さらに、バトンパスの精度や世界記録とのタイム差にも注目すれば、順位だけでは分からないリレー競技の奥深さが見えてきます。 (出典: 世界 陸上 400m リレー(Yahoo!ニュース))