大相撲の懸賞金はいくら?2026年最新の仕組み・手取り額と歴代記録を徹底解説
大相撲の取組前、呼出しが色鮮やかな旗を掲げて土俵の周囲を回る「懸賞旗」。勝負が決まると、勝った力士は行司から懸賞金の入った袋を受け取ります。では、懸賞金は1本いくらで、力士の手元には実際にいくら残るのでしょうか。誰がスポンサーになり、企業はどのような目的で懸賞を出しているのでしょうか。
日本相撲協会の公式案内によると、懸賞金は1本7万円(税込)。ただし、勝ち力士がその場で受け取る現金は1本3万円で、残る3万円は納税充当金として協会が預かります。さらに2026年9月の秋場所では、実際に掲出された懸賞が3,688本に達し、過去最多を更新しました。懸賞の金額だけでなく、企業の広告戦略や力士の人気を読み解くうえでも、見逃せない動きが続いています。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 懸賞金の基本:1本7万円で、勝ち力士の獲得分は6万円。うち3万円は納税充当金として預けられます。
- スポンサーと懸賞旗:企業や団体が幕内の取組を指定して申し込み、旗の掲出や場内放送、取組表への掲載を通じて認知度向上を図ります。
- 2026年最新記録:9月場所の実際の掲出本数は3,688本で過去最多。横綱・大の里は同場所で698本を獲得しました。
【大相撲の懸賞金はいくら?】1本7万円の内訳と力士の手取り額
大相撲の懸賞金は、スポンサーとなる企業・団体などが日本相撲協会を通じて提供する賞金です。2026年10月25日時点で、協会が公式に案内している金額は1本7万円(税込)。懸賞が5本かかっている取組なら、スポンサー側の負担は合計35万円になります。
ただし、7万円すべてが勝った力士に現金で渡されるわけではありません。日本相撲協会の公式サイトが公表している内訳は、次のとおりです。
- スポンサーの支払額:7万円
- 日本相撲協会の手数料:1万円
- 勝ち力士の獲得分:6万円
- 勝ち名乗りの際に受け取る現金:3万円
- 協会が預かる納税充当金:3万円
ここで注意したいのは、「勝ち力士の獲得分6万円」と「その場で受け取る現金3万円」は別の金額だという点です。協会は、勝ち力士の獲得分6万円のうち3万円を本人名義の納税充当金として預かり、残る3万円を取組後に渡します。
この仕組みは、日本相撲協会が2023年に掲載した公式クイズでも説明されています。懸賞袋に入っている現金は1本につき3万円であり、残りの金額は別途管理される仕組みです。
たとえば、ある力士が懸賞10本の取組で勝った場合、計算は次のようになります。
- スポンサーが提供した金額:70万円
- 勝ち力士の獲得分:60万円
- 勝ち名乗りの際に受け取る現金:30万円
- 納税充当金として預けられる額:30万円
- 協会の手数料:10万円
つまり、懸賞10本を獲得しても、土俵上で受け取る現金は30万円です。ただし、これは最終的な税金を差し引いた後の確定手取り額という意味ではありません。預り金の扱いや最終的な税負担は、個々の税務処理と区別して考える必要があります。
懸賞金の仕組みを理解するには、「スポンサーの支払額」「力士の獲得分」「その場で受け取る現金」の3つを分けて見ることが大切です。

【誰が懸賞金を出す?】スポンサー企業と日本相撲協会の申込制度
懸賞金を提供するのは、企業や団体などのスポンサーです。日本相撲協会の公式案内では、懸賞をかけられるのは幕内の取組のみとされています。スポンサーは希望する取組や応援する力士の取組を指定して申し込めます。
懸賞は、単に力士へ賞金を贈るだけの制度ではありません。取組表に提供者名が掲載され、取組直前には場内放送で読み上げられ、懸賞旗も土俵上で掲げられます。企業にとっては、相撲ファンや会場の観客に社名・商品名を知ってもらう広告機会でもあります。
協会が公表している基本的な申込条件は、1日1本以上、1場所15本以上です。15日間の本場所で毎日1本ずつ申し込む場合、費用は合計105万円になります。追加分は1本から受け付けられます。
1本7万円という金額だけを見ると比較的小さな広告枠に思えるかもしれません。しかし、複数の取組に継続して懸賞をかければ、企業名を繰り返し露出できます。人気力士の取組に懸賞が集中する背景には、こうした広告上のメリットがあります。
2026年の動きにも、スポンサーの広がりが表れています。5月の夏場所では、ニトリホールディングス、一蘭、叙々苑、米国大使館などが新規スポンサーとして報じられました。また、9月の秋場所では、藤凌駕と朝白龍の卒業生2人を応援するため、拓殖大学が懸賞を申し込みました。
さらに、安青錦を応援する企業の動きも見られました。帝国不動産は2026年9月場所で同力士の取組に懸賞をかけ、同社として初めて懸賞旗を掲出したと10月に発表しています。懸賞スポンサーには、全国規模の企業だけでなく、大学や地域にゆかりのある企業なども参加しているのです。
なお、企業が懸賞を申し込んだ本数と、実際に土俵で掲出された本数は一致するとは限りません。力士の休場や取組の変更などにより、予定されていた懸賞が掲出されないケースもあるためです。
【懸賞旗の意味と見分け方】スポンサー名はどこで確認できる?
懸賞旗は、懸賞金を提供したスポンサーを観客に知らせるための旗です。呼出しが土俵の周囲を回りながら掲げるため、取組前の会場で目にする印象的な光景の一つになっています。
日本相撲協会の公式案内によると、懸賞旗の寸法は横70センチ、縦120センチ。スポンサー側が制作して持ち込む方式で、土俵上に掲げるため、デザインには一定の制限があります。
懸賞旗を見る際には、次の3点を意識するとスポンサーを見分けやすくなります。
- 企業名・団体名:旗に記された社名や団体名を確認する。
- 商品・サービスのロゴ:企業名だけでなく、商品名やブランドのロゴが使われる場合もある。
- 場内放送と取組表:旗のデザインだけで判別しにくい場合は、取組直前の場内放送や当日の取組表に掲載された提供者名を手掛かりにする。
協会の制度では、提供者名を取組表に掲載し、場内放送で読み上げます。放送原稿の提供者名は活字15文字以内で作成する仕組みです。旗のデザインだけでは伝えきれない企業名や宣伝文句も、こうした複数の方法で観客に伝えられます。
同じ取組に複数の懸賞がかかれば、旗が複数掲出されます。旗の本数が多い取組は、スポンサーがその一番に広告価値を見いだしていることを示す一つの目安です。ただし、懸賞旗の数だけで企業の売上高や力士の実力を判断できるわけではありません。
懸賞旗には、スポンサーが応援する力士や取組に対する思いが反映されることもあります。企業の広告だけでなく、地域とのつながりや母校への応援など、懸賞を出す目的の違いにも注目すると、土俵上の風景をより深く楽しめます。

【2026年最新】秋場所の懸賞は過去最多3,688本!記録と金額を比較
2026年の大相撲では、懸賞の増加が数字にも表れています。日本相撲協会の発表を伝えた各社の報道によると、9月13日から27日まで開催された秋場所では、懸賞の事前申し込みが3,895本、実際の掲出本数が3,688本となり、掲出実績で過去最多を更新しました。
同年5月の夏場所では、事前申し込みが4,241本に達しましたが、実際の掲出は3,563本でした。事前申し込みの数字と実績を区別することが、懸賞本数の記録を正しく理解するポイントです。
秋場所では141社が懸賞を申し込み、新規の申し込みは15社と報じられました。横綱・大の里への申し込みは399本で力士別トップ。関脇・熱海富士が213本、大関・安青錦が209本と続きました。熱海富士には、熱海プリンや熱海ガスなど、地元にゆかりのある企業からの申し込みも集まりました。
同場所の実際の懸賞獲得本数では、大の里が698本でトップ、安青錦が365本、霧島が259本でした。場所前の申し込み本数と、場所を通じて勝ち力士に渡った懸賞の本数は別の指標です。申し込みの多さに加え、実際の勝敗も獲得本数に影響します。
ここで、懸賞制度の基本と2026年の主要データを整理します。
| 項目 | 内容 | 読み解くポイント |
|---|---|---|
| 懸賞金1本の金額 | 7万円(税込) | スポンサーが負担する基本額 |
| 勝ち力士の獲得分 | 6万円 | うち3万円は納税充当金として協会が預かる |
| 協会の手数料 | 1万円 | 取組表掲載料・場内放送料など |
| 基本の申込条件 | 1日1本以上、1場所15本以上 | 追加分は1本から受付 |
| 2026年夏場所の事前申し込み | 4,241本 | 事前申し込みとして過去最多 |
| 2026年夏場所の実際の掲出 | 3,563本 | 事前申し込みとは異なる実績値 |
| 2026年秋場所の事前申し込み | 3,895本 | 141社が申し込み |
| 2026年秋場所の実際の掲出 | 3,688本 | 掲出実績で過去最多を更新 |
| 2026年秋場所の懸賞獲得本数トップ | 大の里・698本 | 同場所の力士別獲得本数 |
懸賞本数の推移を見ると、企業からの広告需要と大相撲への注目が、少なくとも懸賞の規模という面で拡大していることが分かります。2026年秋場所は15日間連続で札止めとなったことも報じられており、会場の集客とスポンサーの動きが重なった場所でした。
ただし、懸賞が増えた理由を相撲人気だけに限定するのは早計です。企業の広告予算、特定の力士への注目、地域とのつながり、宣伝したい商品やサービスの性質など、複数の要素が重なって本数が決まります。
【懸賞金の受け取り方と税金】勝ち名乗りの後に何が起こる?
懸賞のかかった取組で勝った力士は、勝負が決まった後、勝ち名乗りの際に懸賞金を受け取ります。懸賞袋を受け取る場面は、大相撲中継でもおなじみの光景です。
1本当たりの現金は3万円なので、複数本の懸賞がかかった取組で勝てば、受け取る現金も本数に応じて増えます。10本なら30万円、20本なら60万円です。これとは別に、1本につき3万円が本人名義の納税充当金として協会に預けられます。
納税充当金は、税金の支払いに充てるために管理されるお金です。懸賞金を受け取った時点で、税金の問題がすべて解決するわけではありません。協会が預かる金額が一律に定められていても、最終的な税負担が全員同じになるとは限らないためです。
懸賞金と税金を考えるときには、次の3点を分けて理解する必要があります。
- 土俵上で受け取る現金:懸賞1本につき3万円。
- 協会が預かる納税充当金:懸賞1本につき3万円。本人名義で管理される。
- 最終的な税負担:預り金の額と最終的な税額は同じとは限らず、個々の税務処理を踏まえて考える必要がある。
たとえば、2026年秋場所で大の里が獲得した698本を、現行制度の1本当たり6万円で単純計算すると、力士の獲得分は合計4,188万円相当です。その内訳をさらに分けると、勝ち名乗りの際に受け取る現金は2,094万円、納税充当金として預けられる額も2,094万円となります。
この金額は、協会が示す現行の配分を獲得本数に掛けた計算値です。最終的な税引き後の手取り額を示すものではありません。また、懸賞金は勝った取組に対して支払われるため、懸賞が多くかかっていても、敗れた力士がその懸賞金を獲得するわけではありません。
懸賞金の受け取り方を理解するときは、袋に入った現金だけを見るのではなく、本人の獲得分と納税充当金を合わせた制度全体を見ることが重要です。

【懸賞金の歴代記録と増える理由】人気力士に懸賞が集中する背景
懸賞本数には、力士の人気や番付、対戦相手、優勝争いの状況が反映されます。横綱・大関の取組や、優勝を左右する一番に懸賞が集まりやすいのは、企業にとって観客の関心が高い場面で広告を届けられるためです。
ただし、懸賞の獲得本数は勝ち星の数だけで決まるわけではありません。懸賞のかかった取組に出場し、勝利することが必要です。同じ力士でも、番付や対戦相手、スポンサーの指定によって獲得本数は変わります。
歴代記録を語る際には、懸賞の「本数」と「金額」を分けることも欠かせません。2025年9月場所では、大の里が519本を獲得し、1場所の獲得額は3,114万円と報じられました。当時の現行単価である1本7万円のうち、力士の獲得分6万円を掛けた金額です。
一方、2026年9月場所の大の里は698本を獲得しました。現在の配分を適用した獲得分は4,188万円相当となり、2025年9月場所の記録を上回る規模です。過去の記録を比較する際は、懸賞1本当たりの金額が時期によって異なる点にも注意が必要です。実際、2015年初場所の白鵬は545本を獲得しましたが、当時は1本当たりの金額が現在より低かったため、獲得額では2025年の大の里が上回ったと日刊スポーツが報じています。
懸賞本数が増える背景には、主に次の要素があります。
- 人気力士への注目:話題性のある力士や横綱・大関の取組は、観客や視聴者の関心を集めやすい。
- 優勝争いの盛り上がり:終盤の重要な取組は注目度が高く、スポンサーが広告機会として選びやすい。
- 地域や母校とのつながり:地元企業や大学などが、ゆかりのある力士を応援する目的で懸賞を申し込む場合がある。
- 企業の広告戦略:旗の掲出、場内放送、取組表への掲載を組み合わせ、社名や商品を繰り返し認知してもらえる。
- 相撲人気と会場の集客:観客の関心が高まれば、企業にとって懸賞を出す意義も大きくなりやすい。
2026年秋場所で熱海富士への懸賞申し込みが増えた動きは、力士の成績だけでなく、地元企業からの応援が本数に反映される例です。また、拓殖大学の申し込みは、母校が卒業生を後押しするという別の動機を示しています。
一方で、懸賞本数の多さをそのまま実力の順位と考えるのは適切ではありません。懸賞はスポンサーの広告判断を反映する指標でもあるため、力士の成績、番付、人気、企業との関係を分けて見る必要があります。
【大相撲の懸賞】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:大相撲の懸賞金は1本いくらですか?
A1:2026年10月時点で1本7万円(税込)です。うち1万円は日本相撲協会の手数料、残る6万円が勝ち力士の獲得分です。その6万円のうち3万円は納税充当金として協会が預かり、3万円が勝ち名乗りの際に現金で渡されます。
Q2:懸賞金は誰でもスポンサーになれますか?
A2:企業や団体などが日本相撲協会に申し込む制度です。懸賞をかけられるのは幕内の取組で、基本条件は1日1本以上、1場所15本以上。追加分は1本から受け付けられます。提供者名は取組表に掲載され、場内放送でも読み上げられます。
Q3:懸賞旗は何を意味していますか?
A3:懸賞旗は、その取組に懸賞を提供した企業・団体などを観客に知らせるものです。社名や商品名、ロゴなどがデザインに使われ、取組前に呼出しが掲げます。協会の案内では旗の寸法は横70センチ、縦120センチで、スポンサー側が制作して持ち込みます。
Q4:懸賞金の手取り額は本当に3万円ですか?
A4:勝ち名乗りの際に現金で受け取る額は1本3万円です。ただし、勝ち力士の獲得分は合計6万円で、残る3万円は本人名義の納税充当金として協会が預かります。現金3万円だけを、最終的な税引き後の手取り額と混同しないことが大切です。
Q5:2026年の懸賞本数の記録はどのくらいですか?
A5:2026年9月場所では、事前申し込みが3,895本、実際の掲出本数が3,688本となり、掲出実績で過去最多を更新しました。力士別では大の里が698本を獲得しています。事前申し込みと実際の掲出本数は異なるため、記録を比較するときは数字の種類を確認してください。
まとめ:【プロの結論】懸賞金の数字から読み解く大相撲の今
大相撲の懸賞は、力士への賞金であると同時に、企業や団体が観客に社名・商品名を届ける広告制度でもあります。1本7万円のうち、勝ち力士の獲得分は6万円。そのうち3万円は現金で渡され、3万円は納税充当金として協会が預かるという仕組みを押さえておけば、懸賞袋の金額をめぐる疑問は整理できます。
2026年9月場所では実際の掲出本数が3,688本に達し、過去最多を更新しました。大の里が698本を獲得したことも、現在の懸賞規模を示す象徴的な数字です。企業の広告需要、力士の人気、地域や母校とのつながりが重なり、懸賞は土俵の内外を結ぶ役割を果たしています。
懸賞旗を見るときは、旗の本数だけでなく、スポンサー名、応援する力士、場内放送、そして実際の勝敗にも目を向けてみてください。懸賞本数は力士の実力を直接測る数字ではありませんが、どの取組に注目が集まり、企業がどこに広告価値を見いだしているかを読み解く手掛かりになります。
懸賞の金額と制度、スポンサーの狙い、最新の記録を合わせて理解すること。それが、大相撲の一番を賞金や広告の側面からも楽しむための、最も確かな見方です。 (出典: 大相撲 の 懸賞(Yahoo!ニュース))