サッカーU-24日本代表とは?東京五輪メンバー・全試合結果と4位の経緯を徹底解説
サッカーU-24日本代表は、2021年に開催された東京オリンピックで男子サッカーに出場した日本代表チームです。久保建英、堂安律、三笘薫らの攻撃陣に、吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航というオーバーエージ(OA)枠の実力者を加え、金メダル獲得を目指しました。結果はベスト4進出、最終順位は4位。準決勝でスペインに敗れ、3位決定戦でもメキシコに屈しました。
「U-24日本代表のメンバーは誰だったのか」「U-23日本代表とは何が違うのか」「メキシコ戦やスペイン戦の結果はどうだったのか」といった疑問を解くには、東京五輪特有の年齢制限、登録選手18人の構成、試合ごとの結果を整理する必要があります。2026年の日本代表の年代別編成も踏まえ、日本サッカー協会(JFA)の公式記録を中心に、東京五輪世代の実績と現在の位置づけを解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- U-24の意味:東京五輪が1年延期されたことに伴い、通常のU-23世代から年齢制限が調整された大会限定の呼称。
- 登録メンバー:本登録18人にバックアップメンバー4人を加えた編成で、久保建英、堂安律らに加え、吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航の3人がOA枠に入った。
- 大会成績と現在:日本はグループリーグを3連勝で突破したものの、準決勝のスペイン戦と3位決定戦のメキシコ戦に敗れて4位。2026年はU-23やU-21などの年代別代表が活動している。
【2026年の現在地】U-24日本代表とU-23日本代表の違い
U-24日本代表という名称が使われた最大の理由は、東京オリンピックの開催延期です。当初2020年に予定されていた大会は、新型コロナウイルスの世界的流行によって2021年に延期されました。選手の出場資格については、延期前に想定されていた年齢条件を維持する特例が設けられ、男子サッカーでは1997年1月1日以降に生まれた選手が年齢制限の対象となりました。
通常、オリンピックの男子サッカーはU-23、つまり原則23歳以下の選手を中心に編成されます。東京大会では延期に伴う特例によって、従来のU-23世代に相当する選手が24歳になっていても出場できる仕組みとなり、U-24という表記が定着しました。
ただし、U-24という名称が恒久的な代表カテゴリーとして新設されたわけではありません。東京五輪の年齢条件に対応するための呼称であり、オリンピック後は通常の年代別代表の編成へ移行しています。
2026年のJFA公式記録では、男子の年代別代表としてU-23、U-21、U-20などが区分されています。U-24日本代表のページは東京五輪世代の記録を確認するためのアーカイブとして扱うのが適切です。
なお、2026年1月のAFC U23アジアカップでは、日本のU-23代表がシリア、UAE、カタール、ヨルダン、韓国、中国と対戦しました。JFAの試合結果には、グループステージ3連勝、準々決勝のヨルダン戦でのPK勝利、韓国戦の1-0、中国戦の4-0が記録されています。東京五輪世代のU-24と、現在のU-23は別のチームですが、いずれもオリンピックや大陸選手権を見据えて強化される世代別代表です。

【編成ルールと登録メンバー】森保一監督が選んだ18人とOA枠
東京五輪の男子サッカーでは、一般的な国際大会より少ない18人が本登録メンバーとなりました。JFAが2021年6月に発表した登録選手は18人で、これとは別にバックアップメンバー4人が選ばれています。大会の過密日程や暑さを考慮しながら、複数のポジションに対応できる選手を組み合わせることが編成上の課題でした。
森保一監督は選考に際し、個人で局面を打開する力や守備力に加え、チームのために走れること、複数ポジションをこなせることなどを重視しました。JFAのメンバー発表資料でも、登録枠が限られるなかで選考が難しかったことや、連戦を見据えた選手起用の考え方が説明されています。
東京五輪の本登録メンバー18人
GK(2人):大迫敬介、谷晃生
DF(6人):吉田麻也、酒井宏樹、板倉滉、中山雄太、冨安健洋、橋岡大樹
MF(7人):遠藤航、相馬勇紀、三好康児、三笘薫、堂安律、田中碧、久保建英
FW(3人):林大地、前田大然、上田綺世
バックアップメンバー4人は、GKの鈴木彩艶、DFの町田浩樹と瀬古歩夢、MFの旗手怜央です。本登録18人とバックアップ4人を合わせた22人を、ひとまとめに「登録18人」と表現しないよう注意が必要です。
もう一つの重要な制度がオーバーエージ(OA)枠です。男子オリンピックサッカーでは、年齢制限を超える選手を最大3人まで登録できます。若手中心の大会に経験豊富な選手を加え、守備の安定や試合運びの成熟を図る仕組みです。3人の起用は義務ではありませんが、東京五輪の日本はこの枠を最大限に活用しました。
日本が選んだOA選手は、DF吉田麻也、DF酒井宏樹、MF遠藤航の3人です。いずれもA代表での国際経験を持ち、センターラインや守備面を支える役割が期待されました。なお、OA枠は24歳以上の選手を無制限に登録できる制度ではなく、人数に上限があります。
【久保建英・堂安律ら注目選手】攻撃力と経験を融合したチーム
東京五輪世代の象徴となったのが久保建英です。大会ではグループリーグの南アフリカ戦、メキシコ戦、フランス戦で得点し、攻撃の中心として存在感を示しました。とりわけメキシコ戦では、開始6分に先制点を記録。日本が2-1で勝利した試合の流れをつくりました。
堂安律も攻撃陣の重要な存在でした。メキシコ戦では久保の先制点に続いて11分にゴールを決め、序盤の2点リードに貢献しています。久保の狭い局面での技術や判断力と、堂安の推進力やゴール前への進出が組み合わさり、日本の攻撃に厚みをもたらしました。
三笘薫はドリブルによる打開力が持ち味で、3位決定戦のメキシコ戦でも78分にゴールを挙げました。ただし、試合はすでに3点を奪われた展開であり、反撃の一撃は勝敗を覆すには至りませんでした。
中盤では田中碧がボールの配球や攻守のつなぎを担い、OA枠の遠藤航が守備強度と球際の強さを加えました。最終ラインでは吉田麻也が統率力を発揮し、酒井宏樹がサイドの攻防を支える構成でした。若手の技術や運動量と、経験豊富な選手の判断力を組み合わせた点が、このチームの大きな特徴です。
一方で、登録枠の少なさは選手層の運用にも影響しました。東京五輪は短期間に試合が続く大会です。先発の固定だけでは疲労を管理しにくく、負傷や出場停止にも備える必要があります。複数ポジションをこなせる選手を選んだ背景には、単に戦術の幅を広げるだけでなく、18人で大会を戦い抜くという現実的な事情がありました。

【全試合の結果】東京五輪の試合日程・メキシコ戦・スペイン戦を総整理
JFAのU-24日本代表公式記録によると、日本は大会前のスペイン戦を含め、東京五輪本大会で6試合を戦いました。グループリーグでは3連勝を飾り、準々決勝もPK戦で突破。しかし、準決勝のスペイン戦と3位決定戦のメキシコ戦で連敗し、最終順位は4位となりました。
| 日付 | 対戦相手・段階 | 結果 | 試合のポイント |
|---|---|---|---|
| 2021年7月17日 | U-24スペイン(親善試合) | 1-1 | 本大会前の強化試合。強豪との実戦で最終調整。 |
| 2021年7月22日 | 南アフリカ(グループリーグ) | 1-0で勝利 | 久保建英の得点で初戦を制した。 |
| 2021年7月25日 | メキシコ(グループリーグ) | 2-1で勝利 | 久保建英、堂安律が序盤に得点。 |
| 2021年7月28日 | フランス(グループリーグ) | 4-0で勝利 | 3連勝でグループリーグを首位通過。 |
| 2021年7月31日 | ニュージーランド(準々決勝) | 0-0、PK戦4-2で勝利 | 延長戦でも決着せず、PK戦でベスト4進出。 |
| 2021年8月3日 | スペイン(準決勝) | 0-1で敗戦 | 延長戦で失点し、決勝進出を逃した。 |
| 2021年8月6日 | メキシコ(3位決定戦) | 1-3で敗戦 | 三笘薫が得点したものの、銅メダルには届かず。 |
グループリーグの3試合を振り返ると、日本は南アフリカに1-0、メキシコに2-1、フランスに4-0と勝利しました。3試合で7得点、失点は1。攻撃力と守備の安定を両立し、金メダルへの期待が高まる結果でした。
準々決勝のニュージーランド戦は、90分と延長戦を終えて0-0。日本はPK戦を4-2で制して準決勝へ進みました。得点を奪えなかった点は課題でしたが、失点を防いで次のラウンドへ進んだことも、この大会を振り返るうえで欠かせない事実です。
準決勝のスペイン戦は、両チームが90分で得点できず、延長戦に突入しました。日本は粘り強く対応したものの、延長後半にマルコ・アセンシオのゴールを許し、0-1で敗戦。決勝進出をあと一歩のところで逃しました。
3位決定戦のメキシコ戦では、前半にセバスティアン・コルドバ、ホアン・バスケスに得点され、後半にもアレクシス・ベガのゴールでリードを広げられました。日本は三笘の得点で1点を返しましたが、反撃は及ばず1-3。開催国として目指したメダル獲得は実現しませんでした。
【なぜ4位だったのか】スペイン戦の惜敗とメキシコ戦の敗因
東京五輪の日本代表を評価する際には、「メダルを逃した」という最終結果だけでなく、そこに至るまでの試合内容を分けて考える必要があります。グループリーグを3連勝で突破し、準々決勝も勝ち抜いた日本は、決して大会序盤から苦戦していたチームではありませんでした。
準決勝のスペイン戦では、世界トップレベルの技術と試合運びを持つ相手に対し、90分間は無失点で耐えました。しかし、延長戦まで続く試合では、守備の集中力を維持しながら攻撃の機会もつくらなければなりません。最後はアセンシオに決定的な仕事を許し、わずか1点の差で敗れています。
この敗戦は、スペインのようにボールを保持して相手を動かすチームに対し、守備を維持しながら得点機会をどう増やすかという課題を浮かび上がらせました。守備が機能していても、攻撃で相手を脅かす時間が少なければ、試合終盤まで相手に主導権を与える展開になりやすくなります。
3位決定戦のメキシコ戦では、序盤の失点が大きく響きました。日本はグループリーグで同じ相手に勝利していましたが、再戦では相手の攻撃を止めきれず、前半のうちに2点を追う状況になりました。後半にも失点したことで、試合をひっくり返す難度はさらに高まりました。
もちろん、試合結果を一つの原因だけで説明することはできません。対戦相手の戦術、試合中の判断、選手のコンディション、交代策など複数の要素が絡みます。ただし、東京五輪の結果から読み取れるのは、グループリーグで高い得点力を示すことと、勝負どころの準決勝やメダル決定戦で勝ち切ることは別の課題だという点です。
それでも、開催国としてベスト4まで進んだ実績には価値があります。メキシコ戦の敗戦だけを切り取ってチーム全体を評価するのではなく、3連勝、PK戦での勝利、スペインとの接戦という経緯を含めて捉えることが、東京五輪世代を正しく理解するうえで重要です。
【歴代五輪代表と比較】1968年の銅メダルから2026年の日本代表へ
日本男子サッカーのオリンピック史を振り返ると、1968年メキシコ大会での銅メダルが歴代最高成績として知られています。当時は現在のようなU-23中心の年齢制限とは異なる大会形式で、釜本邦茂らの活躍によって日本サッカー史に残る成果を挙げました。
1992年のバルセロナ大会からは、男子サッカーで原則23歳以下という年齢制限が採用され、最大3人のオーバーエージ選手を登録できる方式が定着しました。日本は2012年ロンドン大会でも4位に入り、2021年の東京大会でも同じ4位を記録しています。東京大会は、現行の年齢制限のもとでメダルに迫った大会の一つです。
その後の2024年パリ大会では、日本は準々決勝で敗退し、ベスト8で大会を終えました。大会ごとに監督や選手構成、OA枠の活用方針は異なるため、順位だけを並べて単純に強弱を判断することはできません。それでも、1968年の銅メダル、2012年と2021年の4位、2024年のベスト8という記録を追うと、日本男子サッカーが五輪の舞台でどこまで勝ち進んできたかが見えてきます。
2026年の日本代表は、東京五輪のU-24世代とは異なる選手たちが年代別代表を構成しています。JFAの記録では、2026年1月のAFC U23アジアカップにU-23日本代表が出場し、同年の愛知・名古屋アジア大会にはU-21日本代表が編成されました。U-24日本代表を調べる際は、東京五輪の歴史的なチームと、現在活動する年代別代表を混同しないことが大切です。
【サッカーU-24日本代表】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:U-24日本代表は2026年も活動していますか?
A1:東京五輪のU-24日本代表は、2021年大会に出場したチームを指します。2026年のJFA公式記録ではU-23やU-21などのカテゴリーが確認でき、U-24は主に東京五輪世代の記録を指す名称です。
Q2:U-24日本代表とU-23日本代表の違いは何ですか?
A2:基本的には大会の年齢制限の違いです。東京五輪は開催延期に伴う特例で、1997年1月1日以降に生まれた選手が年齢制限の対象となりました。そのため、通常のU-23世代に相当するチームがU-24と呼ばれました。
Q3:U-24日本代表のメキシコ戦とスペイン戦の結果は?
A3:グループリーグのメキシコ戦は2021年7月25日に2-1で勝利しました。一方、準決勝のスペイン戦は8月3日に延長戦の末0-1で敗戦。8月6日の3位決定戦ではメキシコに1-3で敗れ、最終順位は4位となりました。
まとめ:U-24日本代表を理解するための3つの判断基準
サッカーU-24日本代表は、東京オリンピックの延期によって生まれた年齢区分を持つチームであり、久保建英、堂安律、三笘薫らの若手と、吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航というOA選手が融合した世代でした。グループリーグを3連勝で突破し、準々決勝もPK戦で勝利しましたが、準決勝のスペイン戦と3位決定戦のメキシコ戦に敗れ、4位で大会を終えています。
このチームを調べる際には、第一にU-24という呼称が東京五輪の年齢制限に由来すること、第二に本登録18人とバックアップ4人を区別すること、第三に大会の全試合を通じて結果を評価することがポイントです。特に、グループリーグの好成績とメダルを逃した終盤の試合を切り離さずに見ることで、チームの強みと課題をより正確に把握できます。
2026年の日本代表を追う場合は、東京五輪のアーカイブだけでなく、JFAのU-23・U-21などの最新記録も確認すると、年代別代表がどのように次の国際大会へつながっていくのかが理解しやすくなります。東京五輪のU-24日本代表は、メダル獲得には届かなかったものの、日本男子サッカーが世界の強豪と互角に戦い、あと一歩で表彰台に届く位置まで迫った世代として記憶されています。 (出典: サッカー u24 日本代表(Yahoo!ニュース))