石破茂総裁選の結果は?2024年逆転勝利の理由と高市早苗との票差、2025年退陣後の現在を徹底解説
石破茂氏の総裁選は、2024年9月の逆転勝利から2025年9月の退陣表明まで、日本の政界を大きく動かした政治的転換点です。2024年の自民党総裁選では、高市早苗氏が第1回投票で首位に立ったものの、決選投票では石破氏が215票を獲得し、194票の高市氏を破って第28代総裁に選ばれました。
しかし、石破政権は衆院選・参院選での敗北や党内の求心力低下という課題に直面します。2025年9月7日に石破氏が退陣を表明し、同年10月4日の総裁選では高市氏が小泉進次郎氏を破って第29代総裁に就任しました。2026年10月現在、石破氏は総裁経験者・元首相として、引き続き衆議院議員を務めています。ここでは、自民党の公式記録や首相官邸の公表資料を基に、得票数、逆転の背景、退陣の経緯、現在の立場を整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2024年の結果:第1回投票では高市早苗氏が181票で首位、決選投票では石破茂氏が215票を獲得して逆転勝利。
- 逆転の理由:決選投票では議員票と都道府県票によって勝敗が決まる。石破氏は議員票189票、都道府県票26票を獲得した。
- 2025年以降:石破氏は9月7日に退陣を表明。同年10月4日の総裁選で高市氏が勝利し、2026年10月現在も自民党総裁・首相を務めている。
【石破茂総裁選の結果】2024年は高市早苗氏を決選投票で逆転
2024年9月27日に投開票された自民党総裁選は、現行の総裁公選規程の下で過去最多となる9人が立候補した選挙でした。岸田文雄氏が総裁選への不出馬を表明し、次のリーダーをめぐって党内の各候補が争いました。
第1回投票では高市氏が181票でトップとなり、石破氏は154票で2位でした。しかし、当選に必要な過半数を獲得した候補者がいなかったため、上位2人による決選投票に進みます。最終的には石破氏が215票、高市氏が194票となり、石破氏が第28代自民党総裁に選出されました。
以下は、自民党の公式発表に基づく2024年総裁選の候補者別得票数です。
| 投票段階 | 候補者 | 議員票 | 党員算定票・都道府県票 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 高市早苗 | 72 | 109(党員算定票) | 181 |
| 第1回 | 石破茂 | 46 | 108(党員算定票) | 154 |
| 第1回 | 小泉進次郎 | 75 | 61(党員算定票) | 136 |
| 第1回 | 林芳正 | 38 | 27(党員算定票) | 65 |
| 第1回 | 小林鷹之 | 41 | 19(党員算定票) | 60 |
| 第1回 | 茂木敏充 | 34 | 13(党員算定票) | 47 |
| 第1回 | 上川陽子 | 23 | 17(党員算定票) | 40 |
| 第1回 | 河野太郎 | 22 | 8(党員算定票) | 30 |
| 第1回 | 加藤勝信 | 16 | 6(党員算定票) | 22 |
| 決選投票 | 石破茂 | 189 | 26(都道府県票) | 215 |
| 決選投票 | 高市早苗 | 173 | 21(都道府県票) | 194 |
第1回投票の候補者別得票数の合計は735票です。自民党の公表資料では議員票368票、党員算定票368票の計736票が配分されており、議員投票では棄権が1票ありました。
数字から分かるのは、石破氏が第1回投票から党員・党友の支持を一定程度確保していたことです。党員算定票は高市氏109票、石破氏108票で、差はわずか1票でした。第1回投票の合計差27票は、主に議員票の差によって生じていたのです。

【なぜ逆転できた?】石破茂の勝利を決めた3つのポイント
石破氏の逆転勝利を理解するには、第1回投票と決選投票を別の選挙として見る必要があります。投票者の構成と票の配分方法が異なるため、第1回投票での順位がそのまま決選投票の結果になるわけではありません。
1つ目は、党員票で高市氏とほぼ互角だったことです。第1回投票では高市氏が党員算定票109票、石破氏が108票でした。高市氏が党員・党友の支持で圧倒していたわけではなく、石破氏にも決選投票で勝負できる基盤がありました。
2つ目は、決選投票で議員票を伸ばしたことです。石破氏は第1回投票の議員票46票から、決選投票では189票を獲得しました。高市氏も72票から173票に増やしていますが、最終的には石破氏が16票上回りました。候補者が2人に絞られたことで、各陣営は他候補を支持していた議員の判断も含め、幅広い支持を得る必要が生じたのです。
3つ目は、地方票でも石破氏が上回ったことです。決選投票では、都道府県票47票のうち石破氏が26票、高市氏が21票を獲得しました。議員票と地方票の両方で優位に立ったことが、最終的な勝利につながりました。
ただし、これらの数字だけで、どの候補を支持していた議員が何票移動したかまで断定することはできません。決選投票は無記名投票であり、候補者別の公式集計から個々の投票行動は分からないためです。派閥の動向、候補者間の政策的な距離、党内の人間関係などは分析上の論点ですが、特定の要因だけを勝因と断定するのは適切ではありません。
石破茂総裁選の真相を数字から読み解くと、第1回投票での支持の広がりと、決選投票での議員間の支持形成を分けて考えることが重要です。1回目の得票順位だけで、最終的な勝者を予測することはできません。
【候補者9人と高市早苗氏を比較】2024年の総裁選で何が争われた?
2024年の総裁選には、高市早苗氏、石破茂氏、小泉進次郎氏、林芳正氏、小林鷹之氏、茂木敏充氏、上川陽子氏、河野太郎氏、加藤勝信氏の9人が立候補しました。政策、政治改革、経済対策、安全保障、地方創生など、党の方向性をめぐる論点は多岐にわたりました。
高市氏と石破氏の比較で注目されたのは、支持層の違いと、決選投票での議員票の動きです。高市氏は保守的な政策姿勢や経済安全保障分野での実績を前面に出し、党員票で首位に立ちました。一方、石破氏は安全保障分野の経験に加え、地方創生や政治改革などを訴え、決選投票でより多くの議員票と地方票を獲得しました。
両者の違いを単純に「党員に人気の高市氏」と「議員に人気の石破氏」と整理するのは不正確です。高市氏は第1回投票で議員票72票を得ており、石破氏の46票を上回っています。また、石破氏も党員算定票108票を獲得していました。支持の違いは固定されたものではなく、投票方式と候補者が絞られた段階によって表れ方が変わったのです。
総裁選の評判を考える際も、政策への評価と、党内をまとめて政権を運営する能力への評価を分けて見る必要があります。政策に共感することと、党内の幅広い議員から支持を得られることは、必ずしも同じではありません。

【自民党総裁選の仕組み】第1回投票と決選投票はどう違う?
自民党総裁選は、党の代表である総裁を選ぶ選挙です。総裁は通常3年の任期を務め、党則に基づき選出されます。党総裁は与党の国会議員から首相に指名されることが多いため、総裁選の結果は日本の政権運営にも直結します。ただし、総裁に選ばれたこと自体が首相就任と同義なのではなく、首相指名選挙という国会の手続きが別途あります。
通常の総裁選では、党所属の国会議員による議員投票と、全国の党員・党友などによる投票を組み合わせます。党員投票の得票は、ドント方式によって議員票と同数の党員算定票に換算されます。第1回投票で過半数を得た候補がいなければ、上位2人による決選投票に進みます。
2024年の第1回投票では議員票368票と党員算定票368票が配分され、合計736票を基礎に争われました。一方、決選投票では国会議員票に加え、各都道府県連に1票ずつ割り当てる地方票47票が使われます。地方票は各都道府県の党員投票の結果を基に配分される仕組みです。
つまり、第1回投票は党員・党友の支持を広く反映する一方、決選投票では国会議員の判断が相対的に大きな比重を持ちます。石破氏の逆転は、この制度の違いが結果に表れた典型例でした。
なお、総裁が任期途中で辞任した場合にも、総裁選が実施されることがあります。2025年の石破氏の辞任後は、党則に基づく総裁公選規程によって党員・党友も参加する方式が採用されました。緊急時に国会議員などによって選ぶ方式とは異なるため、2025年の総裁選を理解するには、どの選出方式が採用されたのかを確認することが欠かせません。
【石破茂の総裁退陣理由】2025年9月の表明から高市総裁誕生まで
石破氏は2024年9月27日に総裁に選出され、10月1日に第28代総裁として就任しました。首相としては2024年10月1日に第102代内閣総理大臣となり、衆院選後の2024年11月11日には第103代首相として再任されました。
しかし、政権は選挙での敗北や党内の不満に直面します。2024年の衆院選と2025年の参院選で自民党が敗北し、党勢の立て直しが課題となりました。石破氏の続投をめぐる党内の対立も強まり、総裁選を前倒しするかどうかが焦点になりました。
2025年9月7日、石破氏は記者会見で自民党総裁を辞任すると表明しました。首相官邸が公表した会見記録によると、石破氏は、米国の関税措置をめぐる交渉について日米間の投資に関する了解覚書が署名され、米大統領令も発出されたことを挙げ、「一つの区切り」がついたと説明しました。また、選挙結果に対する責任は総裁である自分にあるとし、後進に道を譲る決断をしたと述べています。
同時に、総裁選の前倒しをめぐって党内に決定的な分断が生じることを避けたいという考えも示しました。退陣の背景には、石破氏自身が説明した外交交渉の区切りに加え、選挙敗北への責任、党内の支持基盤の弱まり、総裁選前倒しを求める動きがありました。辞任理由を外交交渉だけ、あるいは党内対立だけに還元するのではなく、これらの要因を合わせて見る必要があります。
後任を決める2025年の総裁選は、9月22日に告示され、10月4日に投開票されました。立候補者は高市早苗氏、小泉進次郎氏、林芳正氏、小林鷹之氏、茂木敏充氏の5人です。第1回投票では高市氏が183票、小泉氏が164票を獲得し、決選投票へ進みました。
決選投票では高市氏が議員票149票、都道府県票36票の計185票を獲得し、小泉氏の156票を上回りました。これにより高市氏が第29代総裁に選出されました。自民党の公式発表では、党員算定票も含む第1回投票で高市氏が首位に立ち、決選投票でも勝利したことが確認できます。2024年に石破氏に敗れた高市氏が、翌年は自ら勝利を収めた形です。
2024年と2025年の結果を比較すると、総裁選は単に前回の敗者が次に勝つという話ではありません。候補者、党内の情勢、投票方式、党員・党友の支持、国会議員の判断が組み合わさって結果が変わります。高市氏の勝利は、党員票での強さに加え、決選投票で議員票でも小泉氏を上回った点が特徴でした。

【石破茂は現在どうしている?】2026年の立場と総裁選の評判
2026年10月現在、石破氏は自民党総裁ではなく、元内閣総理大臣・元自民党総裁として活動しています。衆議院の議員プロフィールでは、鳥取県第1区選出の議員として掲載され、当選回数は14回とされています。自民党の歴代総裁の記録では、石破氏は第28代、高市氏は第29代です。
首相官邸の歴代内閣一覧によると、石破氏の首相在職期間は2024年10月1日から2025年10月21日までです。自民党総裁としては2024年9月に選出され、2025年10月4日に高市氏が後任に選ばれるまで、その職にありました。2026年現在の首相は高市氏であり、石破氏が現職の首相や総裁であるかのような情報には注意が必要です。
石破氏への評価は、政策分野の知識や地方重視の姿勢を評価する見方と、党内調整や選挙結果、政権運営への評価を厳しく見る見方に分かれます。2024年総裁選での勝利は、党員・党友の支持を一定程度得ながら決選投票で議員の支持をまとめた成果でした。一方、政権末期には選挙敗北と党内対立が続き、総裁を辞任する結果となりました。
ここで押さえておきたいのは、総裁選で勝つ力と、総裁就任後に党をまとめ、国民の支持を維持する力は別の課題だということです。総裁選の得票数は党内の支持を示す重要な指標ですが、政権の評価を判断するには、その後の選挙結果、政策の実施状況、国会運営、党内の結束なども合わせて確認する必要があります。
【石破茂総裁選】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:石破茂氏は2024年の総裁選で何票を獲得しましたか?
A1:第1回投票では議員票46票、党員算定票108票の計154票でした。決選投票では議員票189票、都道府県票26票の計215票を獲得し、高市早苗氏を破りました。
Q2:石破茂氏が高市早苗氏に逆転勝利した理由は何ですか?
A2:第1回投票では党員算定票が高市氏109票、石破氏108票とほぼ互角でした。決選投票では石破氏が議員票と都道府県票の両方で高市氏を上回りました。候補者が2人に絞られたことで支持の構図が変わったことが、逆転を理解するうえで重要です。
Q3:2025年の自民党総裁選では誰が勝ちましたか?
A3:2025年10月4日の総裁選では高市早苗氏が勝利しました。決選投票は高市氏185票、小泉進次郎氏156票で、高市氏が第29代総裁に選ばれました。
Q4:石破茂氏が総裁を退陣した理由は何ですか?
A4:石破氏は2025年9月7日の会見で、米国の関税措置をめぐる交渉に区切りがついたことや、選挙結果に対する責任を挙げて辞任を表明しました。党内で総裁選の前倒しを求める動きが強まっていたことも、退陣をめぐる重要な背景でした。
Q5:石破茂氏は2026年現在、首相や自民党総裁ですか?
A5:いいえ。2026年10月現在、首相・自民党総裁は高市早苗氏です。石破氏は元首相・元総裁であり、衆議院議員を務めています。
まとめ:石破茂総裁選から読み解く自民党政治の判断基準
石破茂総裁選の経緯を振り返ると、2024年は第1回投票で首位だった高市早苗氏を決選投票で破り、石破氏が第28代総裁に就任しました。党員算定票では両者がほぼ互角だった一方、決選投票では石破氏が議員票と都道府県票の両方で上回ったことが、逆転勝利の核心です。
その後、石破政権は選挙敗北や党内対立に直面し、2025年9月に退陣を表明しました。同年10月の総裁選では高市氏が小泉氏を破り、第29代総裁に就任。2026年現在は高市氏が首相・総裁を務め、石破氏は元首相として衆議院議員の立場にあります。
自民党総裁選を正確に理解するには、候補者の知名度や第1回投票の順位だけでなく、議員票と党員算定票の内訳、決選投票の仕組み、選挙後の党内情勢を確認することが大切です。総裁選での勝利は政治の出発点であり、その後の政権運営や選挙結果まで追うことで、リーダーの実績と課題をより立体的に評価できます。 (出典: 石破 茂 総裁 選(Yahoo!ニュース))